[2016.06.08]
“表面膨れ”現象
症状
築2年目の物件で、東面の外装材数カ所に水膨れのような膨れが発生。
原因
メーカーの方に調査をして戴いた結果、断熱材の成形過程で強度の弱い潜在的な弱点部分が生じる場合が稀にある事が判明。
なお、本物件で使用している濃色の場合、太陽熱によって表面温度が高くなり表面鋼板の伸縮が大きくなる傾向にあり、断熱材を発泡させるために使用している気体が集まり、その気体が温められる事により膨張し、表面膨れを発生させた可能性が高いとの事。
対策
“表面膨れ”は、美観の問題であり断熱性や止水性などの物性的に大きな損失はないとのことですが今後、膨れが更に大きくなる事が考えられるので膨れ部分に1.0mm程度の穴を空け内部の気体を抜いた後、表面の穴を塞ぎタッチアップペイントで部分塗装を行う方法の提案を受けました。
備考
外装材にとって「美観」は最重要事項であると思われます。その外装材に穴を空け気体を抜く改善方法は、先を見据えた方法なのか疑問に思う部分も多々ありますが、お客様にアドバイスをしながらも最終的な判断はお客様に委ねたいと思います。